「やればできる」を研究した本

２次試験結果発表前に、とても勇気づけられる

本を読んだので、紹介します。

書籍名　「やればできる！」の研究

　　　　〈能力を開花させるマインドセットの力〉

著者　　キャロル・S・ドゥエック

発行　　草思社

この本では、「A人間の能力は固定的で変わらないと信じる」タイプより

「B能力は努力次第で伸びると信じる」タイプのほうが、

実際に能力が伸びる、ということを、

様々な研究から実証しています。

著者は、Aのタイプを、こちこちマインドセット、

Bのタイプをしなやかマインドセットと呼びます。

しなやかマインドセットの持ち主は、

試練をしっかり受け止められ、失敗から学び、

コツコツと努力を続けられるようになり、

結果、能力も伸びていきます。

学習、スポーツ、人間関係、社会生活など

様々な場面で、共通してそれは言える、と述べています。

私がこの本を読んで、とても勇気づけられました。

自分がどう感じるにせよ、これまでの自分の経験則と反しているにせよ、

「努力すれば能力は伸びると信じている方が、実際に

　能力が伸びる」ということは実証されているということです。

これまで、自分はどちらかというとネガテイブな人間で、

悪いこと、できなかったことに目を向けて

「どうせ自分は・・・」と考えてしまうことのほうが、

多かった気がします。

しかし、前向きに取り組んだほうが結果もよくなることが

実証されているのであれば、困難な場面に遭っても、

諦めずにチャレンジする価値がある、とわかり、

実際にそう行動しよう、と思いました。

今年の２次試験は残念な結果でしたが、

これまでの努力が消えているわけではありません。

２年前の学習スタート時には、ちんぷんかんぷんだった

学習内容が、ある程度理解できるようになっている、

相対的な自分の成長は感じられています。

５年前に、初めて診断士のテキストを本屋で立ち読みしたときは、

ビジネスを体系的に学ぶ、という資格があるのだなあと関心を

持ったものの、テキスト内容の範囲の広さに、

こりゃ、大変だ、と一旦テキストを閉じた記憶があります。

今は、２次試験の解答分析をしている自分がいます。

毎日いろいろなことがある中で、

常に前向きでいることは困難ではあると思います。

しかし、気持ちを落ち着かせる時間を設けて、

「自分の能力は必ず伸びる」と信じて、

しなやかマインドセットの出番が多くなるように

過ごしていきたいです。